猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.50  辰年は努力が実を結ぶ年に          2024年1月11日

  

 なぜ架空の動物である「辰」(竜)が干支に選ばれたのか。以前から気になってはいましたが調べたことはありませんでした。便利なGoogleで検索したら、その理由を知ることができました。諸説あるようですが、古来中国では竜は実在すると信じられ、人々には身近な存在だったからそうです(竜ではなく、ワニだったとの説も)。竜の鳴き声は雷や嵐を呼び(竜巻の語源)、天候や自然を支配する巨大な力をもっているため、竜は権力者の象徴であり、辰年は時代を動かす「変革(転機)」や「激動」の年と呼ばれるそうです。一方「辰」の原字は「蜃」。蜃は二枚貝の弾力性のある肉がピラピラ動いている様子を描いていて、「振」「震」の意味をもつそうです。

 1日に発生した能登半島地震はまさに「震」であり、激動の年開けでした。発生から11日経って亡くなられた方が213名、安否不明37名、孤立状態の方が約2千600名。約2万6千名の方々が避難生活を余儀なくされ、不安な夜を過ごしていることでしょう。2日には千歳空港発の日本航空機が海上保安庁航空機と衝突、炎上する事故があり、日航機の乗客乗員は脱出して全員無事でしたが、海保隊員5名が亡くなりました。地震の被災地へ支援物資を届ける任務の途中でした。新年から悲惨な報道が続き、神様がいるとしたらなんと残酷な試練を人間に与えるのだろうと、映像を見るたびに胸が痛みます。一日も早く被災者の方が安全に安心して暮らせることを願います。また大学、高校受験を控える学生さんたちには逆境に負けず、持てる力を発揮して試験に挑むことを祈っています。頑張れ石川県、頑張れ受験生!

 北海道も地震は多く、2018年9月6日に発生した胆振東部地震では厚真町で道内初の震度7を観測しました。私の住む市は震度5強で家が揺れましたが、大きな被害はありませんでした。しかし全道停電(ブラックアウト)を経験(一日半で通電)し、水道は使えたもののオール電化の我が家は1日が限界でした。

 今回の地震で多くのペットも被災し、犠牲になったでしょう(日航機の事故でもペットが搭乗していたそうです)。正月に猫2匹と老犬1匹を飼っている職場の友人が試しに避難訓練したそうです。猫2匹をキャリーバッグに入れ、犬を引いて逃げるなんて、「抱きかかえた猫は暴れるし、どっかに隠れて見つからないわで絶対無理!」と嘆いていました。うちも同じで胆振東部地震の際には、りん、チャコの2匹は2階に駆け上がって、ベッドや椅子の下にうずくまっていました。鈍くさいモモだけは寝ていた場所で眼だけランランとしていました。連れ出したところで3匹一緒の避難所生活も厳しい。災害は忘れたころにやってくる-と、肝に銘じておかなければなりませんが、具体的な対策が思い浮かびません(そういえば、カップ麺やパックご飯などの非常食も備蓄していない!)。

 一方、「振」「震」は「動いて伸びる」「整う」の意味があり、草木が盛んに成長し、形が整った状態を表すと解釈されるそう。物事が成長して形になる、努力した成果が実を結ぶ、芽吹く時なのだろうと捉え、今年は時代の良い転機・良き変革に期待したい。個人的には仕事を納得ゆく形でこなし、古い友人と会う機会を企画・実行し、娘の暮らす弘前へ夫と旅行し、還暦同期会を成功させてとー欲張りな願懸けですね。

辰年は激震の幕開けでしたが、きっとこの先に良いことがある、幸せを感じることがあると信じて今年も慎ましく(節約倹約の努め)、精いっぱい(誠心誠意、尽力して)暮らしていきたいと思います。

追伸:夫よ、タバコやめるいい転機だと思うよ。そして娘のつぶやき「成人祭にあわせてピアス開けたいな。二重まぶたにもしたいな」。実現したら「変革・激動」一大事!

   

  日差しを浴びて、気持ちよさそうに寝ている猫たちを避難させるのは至難の業