猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.72  自由研究回顧録                  2024年8月13日

 

 夏休み中、小中学生子育て世代のお母さんは憂う。「子どもの食事の用意が大変。宿題や自由研究、読書感想文に付き合わされるのが面倒」。職場のお母さんたちも「食費がかさむ~💦」「自由研究って結局は親がかかりだよね」とこぼしています。

 大学も夏休みに入り、あと数日で娘が青森から帰省します。コナンファンの幼馴染(男子)と函館で待ち合わせをし、映画の聖地巡礼、スタンプラリーをしてくるそうです。指折り帰省を待つ夫は「なんで〇〇君なんだよ、真っすぐ帰ってくればいいのに」-。そういうお年頃なんだから、目くじら立てないの(笑)。

 「食事の支度が憂鬱」と私もぼやき。夫と娘の朝昼(お弁当)晩のメニューに頭を抱える日々がしばらく続きます。夫婦2人適当に冷蔵庫の有り合わせで手抜きしていましたが、娘がいる間は美味しいものをと、つい張り切ってしまうのが親心。値上がり続きのご時世、少しでも安いお店を回り、食料備蓄しました。

 思い出されるのが小学校6年間の自由研究。工作(手芸)したり、あちこち体験・見学に出掛けたり、夏冬、内容がかぶらないようレベルアップも考え、「今年は何したい?」と娘と一緒に取り組んできました。一人っ子だから手がかけられたのでしょうね。やるからには良いものをと、知恵をしぼり、手も口も出しました。今は100均で何でも材料がそろうので、どの子の作品も見栄えが良いのです。私の時代はヤクルトの空きボトルや堀川のかまぼこの板、お菓子の箱、段ボールなんかが主役でしたもの。

 かつて勤務していた新聞社にお願いし、新聞ができるまでを見学させました。記事も写真も広告もパソコンの画面操作でできますが、大音量の輪転機がから大きな紙のロールに印刷された新聞が出てくる様子は圧巻で、興味津々でした。夫が勤務していた頃で、娘が報道部や整理部の職員に質問し、紙面作りを体験させてもらうと、「俺の娘だから、ちゃんと教えろよ」と親バカぶりを発揮してました。ちなみに私が入社した当時(1989年)は、わら半紙の原稿用紙にボールペンや万年筆で記事を書き、デスクが赤ペンで校正します。報道部が2階、整理・製版部が3階で、デスク席の天井に開いた穴から紐を括り付けた籠が降りてきて記事を入れると、3階の職員がスルスルと引っ張り上げます。階段を行き来する時間の短縮です。紙面は整理部さんが活字を一つ一つ拾って作り、ハサミやカッターで貼り付けるという手作業でした。写真はもちろんフィルムです。写真部長が現像から紙焼きをしますが、時には記者自らがしなければならず、暗室にこもりました。酢酸の匂いが今でも思い出されます。アナログでしたね。

 コープの「親子でコロッケ作り体験」というツアーがあって、ニチレイフーズの工場を見学し、自分たちが丸めて作ったコロッケを揚げてもらい試食してきたこともありました。夫と娘はマグロ解体のお刺身、旬のメロンなどの試食目当てで、早朝の市場見学にも参加しました。娘より夫の方が夢中になり2年続けて参加。「美味くてさ、おかわりしてきたよ」って、いい大人が何してるんだか。そういえば昔、父に食い意地がはっていると「ホイトだな」と笑われました。ホイトは北海道弁で「乞食」「意地汚い」の意味です。

 高学年になると工作より課題研究が主流です。北海道方言について夏休み前に学年と先生方にもアンケートを配り、集計しました。これがなかなか面白い結果で、協力してくれた学校長や他学年の先生にも調査結果を配布しました。習いたての%の学習にも役立ちました。

 毎年悩みの種の自由研究でしたが、娘と一緒に作業したのが懐かしい思い出です。娘は図工が苦手なのに学校行事のPRポスターや学級レクのゲームの景品、部活動紹介の展示物など引き受け、「ママ手伝って~」と巻き込まれました。そのたびに「また作るの~💦」と文句を言いつつ、胸の内は嬉しかったです。今や娘は推し活の団扇やグッズ作りに“経験”が活かされてるようです。

          

      

      小中学校での作品は全部は無理なので一部保管しています。

      紙粘土で時間割表も作りました。

      

      

             猫の夜会。何やら秘密の会談中?