猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.58      振り袖前撮り             2024年3月28日

 来年成人の娘が振袖の前撮りをしました。家からすぐのブライダル会場です。レンタルした着物の他に、私の振袖も着て撮り、これを機に家族写真もカメラマンさんにお願いしました。ゆえに私の留袖、帯、草履に2人分の和装小物一式、着付けの際に身体の補正をする綿100グラム、ガーゼ5メートル、古いフェイスタオル3、5本なども用意すると大荷物で、風呂敷包み3つを持ち込みました。まるで「夜逃げみたい」と、娘と大笑いしました。

 娘の着付けとヘア&メイクに待つこと1時間、隣のスタジオに移って、正面・後ろの立ち姿や和傘を手にポーズをつくってみたり、座って紙風船を手に乗せて微笑んでみたり。アイドルの写真集のように色々なカットを撮ってくれるのだなと感心しました。ジャニオタ(旧)の娘は推しの顔写真入り特大うちわを持参し、胸に抱えて“これがやりたかったの~”とご満悦。カメラマンさんによると、最近はウエディングドレスの新婦さんの中にも結構いるそうです。思えば自分の頃はただ正面を向いて緊張したままの不自然な笑顔で、見合い写真には絶対使いたくない1枚でした(使うこともなかったけど)。

 10ポーズ撮って、うち3枚を台紙付きの写真にしてくれますが、1枚は家族写真にしました。娘が1歳になる頃にも写真館で撮影したので、約20年ぶりです。スーツ姿の夫、着物の娘と私が1枚に収まりました。「表情硬いね」「体曲がっている」「パパ、目つぶっているよ~」など、撮った写真の中から“ベストショット”を3人で選びました。2、3週間後に写真とデータを送っていただけるそうです。会場内で自由に撮影できたので、たくさんスマホにも収めました。すべて終わったのが、午後6時。たっぷり4時間かかりました。さすがに3人ともヘトヘトで、荷物を家に置き、留守番していた猫たちのご飯と水を与えてから、近くのラーメン店で夕食にしました。

 七五三の時、娘に初めて着物を着せました。3歳の時は赤い着物を着て、初めての草履に足が痛いと会場で大泣きしたのを思い出します。7歳の時は着物の他にドレスも着たいというので、水色のふわふわドレスを選び、ヘアメイクもしっかりしてお姫様気分にはしゃいでいました。振袖は成人式当日、その2年後の大学卒業式でも着て、その際は袴姿が見られることでしょう。“ママの振袖を着たい”と言ってくれたことは素直にうれしく、娘の成長を実感すると共に、必然親元から離れる日が近づいていると感じますした。凛とした振袖姿を頼もしく、愛おしく思う一方、一抹の寂しさを隠せません。にこやかに写真に収まった夫も、娘の晴れ姿に心中複雑だったのではないしょうか。春休みももうすぐ終わり、弘前に戻っていきます。今年のGWは弘前で過ごすそうで、次に帰省するのは夏休み。ここ数日間は親子でプチ旅行したり、美味しいものを食べに出かけたり、一緒にDVDを観たり(「すずめの戸締まり」観ました!面白いです)して、家族で過ごす時間を大事にしたいと思います。

 しばしのお別れを惜しんで、娘は隙あらばチャコ、りん、モモの体に顔を埋めて猫吸いしています。黒のパーカーを毛だらけにして春休みを満喫、猫化しています。

    

    私の振袖を着てくれたのは嬉しかったなぁ(写真左) 樹担!