猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.43    誰に似たのかって…。          2023年11月16日

 暖冬だと油断していたら、10日に初雪を観測しました。この朝、雪つぶてが窓ガラスを叩く音で目覚めました。カーテンを開けて外を見たら車の屋根にうっすらと雪が積もっていました。3、4日ほど寒気が居座ったので、道北の幌加内町朱鞠内では一挙に60㎝を超える積雪となりましたが、こちらは小雪が舞うくらいです。昼間すぐに溶けてしまうので夏タイヤでも平気ですが、月末にタイヤ交換を予約しているのであと2週間、ヒヤヒヤです。お願いだから降らないで。

 オール電化住宅(蓄熱暖房)なので冬場の電気代は半端ないです。ここ数年、燃料費高騰で1、2月の厳冬期の請求額はマンションの家賃代?と目を疑うほどです。電気代節約のために石油ストーブをつけていますが、わらわらと猫どもが集まり、気持ちよさそうに手足を伸ばしていて人間は遠慮がちに端っこで暖をとるのが常。ゆえに暖パンやひざ掛け、ヒートテック下着必須で寒さ対策を万全に真冬の北海道を乗り切ります。

 冬支度をしていたら気になったのが、下駄箱(昭和ですね)に突っ込まれた今となっては不要品。断捨離第2弾とばかりに処分しました。履けなくなった娘の運動靴やサンダル、私が七五三で履き、娘の時にもと思って実家から持ってきた草履。半世紀前の品なのにわりとしっかりしていました。それと娘とパパのスポーツグッズ。ソフトテニスやバドミントンラケット、フリスビー、サッカーボールやプラスチック製野球バッドなどです。夫は娘が小学生くらいまで近くの公園や体育館へと出かけ、熱血指導していました。自転車を教えたのも夫です。なのに娘はどうしようもない運動音痴です。走るのは遅く、運動会の徒競走はビリか最後から2番目。小さい頃から水遊びは大好きでしたが泳げません。跳び箱は4段が限度。マット運動の前転後転ができません。逆上がりはたぶんできません(休日の校庭で何度か夫と特訓したら1度奇跡がおきたそう)。みかねた夫が相手をして競技ルールも教えていました。一人娘との時間をいっぱい持ちたい男親の愛ですね(笑)。その頃は楽しくできたはずなのに中・高校ではさらに運動が苦手になり、高校ではあまりのドンくささに体育教師に数多の新入生の中ですぐに名前を憶えられ、バスケ競技では「〇〇、止まらず走ってー!」とゼッケン番号ではなく唯一名指しで指導されたというから笑うしかありません。パパの愛情あふれる特訓の成果はついぞ実らず。

 誰に似たのかって。夫はそこそこ運動できたというので私ですね。確かに小中高を通じて体育の成績は散々でした。徒競走では娘と同じく下から2番目を超えたことはありません。中学の全校マラソンも最下位集団です(マラソンコースがラブホの近くで早熟の子がわちゃわちゃ騒いでいました)。高校の球技大会は3年間補欠で出場した記憶がありません。それでも運動が嫌いではないのです(娘は嫌いと断言)。社会人の時には職場仲間とバドミントンをしたり、冬はスキーに行ったりしました(当時はスノボよりスキーが主)。ここからニセコアンヌプリ、比羅夫、ルスツへは車で2時間あれば行ける距離で日帰りのバスツアーにも参加しました。忘れもしない初めてスキー場に連れて行ってもらった時、初心者だって言ったのにゴンドラでアンヌプリの頂上に降ろされ、いきなり滑走するのは無謀な話。吹雪の中、先に滑り降りた仲間が再び戻って頂上で立ちすくむ私のスキー板を担ぎ、半べそでゲレンデを歩いて下山しました。それでも嫌いにはならず、何とかボーゲンで滑れるようになりました。今は無理ですね。

 昼間は寝てばっかりなのに、突如夜中に暴走し、運動神経抜群の猫たち。足を踏み外して箪笥に上れなかったり、拭き抜けの2階から落ちたりで今もヒヤヒヤさせられます。ジャンプに失敗した時に「大丈夫?」と駆け寄ると、何事もなかったように毛づくろい。「私としたことが。やっちゃたよ」と誤魔化しているみたいで可笑しくなりますが、猫には気持ちを落ち着かせるための仕草らしいです。

         

           

    断捨離第2弾。靴箱に入っていたスポーツ用品と半世紀前の七五三草履

          

      

       石油ストーブの前を陣取る猫たち。人間の入る余地がない