猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.44    あっぱれ!勇気ある行動          2023年11月25日

 自衛隊宝塚歌劇団、ジャニーズ。世の中、〇〇ハラスメントが横行しています。要はいじめです。子供たちには「いじめはやめよう、なくそう」と指導しているのに大人がいじめをしているのが現実です。ひと月前になりますが、娘から「ちょっと落ち込んでいるの。聞いてほしいんだけど」と電話がありました。大学の後期授業が始まったばかりで、希望した選択科目はグループで話し合い課題に取り組むものでした。教師が出席番号順に3人ずつグループ分けをし、娘は地元高校卒業の女子2名と一緒になりました。娘は小さい頃から初対面での人づきあいが苦手と自覚しているので、大学に入ってからはとっつきにくいと思われないよう自分から話しかける努力をしてきたそうです。相手2名は旧知の仲。自己紹介こそ互いにしましたが、雑談しようにも課題のテーマを話し合いしようにも、2人だけで会話が進みハブられたそうです(若者用語で仲間外れの意味)。授業そっちのけで彼氏やバイトの話題で盛り上がり、娘は黙して聞き流していたといいます。

 その授業は娘が興味をもって期待していただけに気落ちしてしまい、「グループから外れて一人で課題に取り組みたいんだけどな」と娘。その意思を俄然応援しました。「自分がやりたいと思っているなら、思い切って教師に伝えてごらん。念願の大学で学びたいと思ったことができないなんて理不尽だよ。そんな女子2人なんかほっといていいよ!」と、喝を入れてやりました。娘は翌週の授業終わりに教師のところへ行き、グループではなく単独で課題に取り組みレポートを提出してもいいか、単位として評価してもらえるかと聞いたそうです。この授業に対する期待や意欲を訴え、女子2人の悪態についてはやんわりと触れた程度にしたとのこと。結果、教師の承諾を得て一人で課題に取り組むことになったと喜んでいました。グループ離脱後、自覚していたのか女子2人から「ごめん」との言葉があったようですが、その後2人と接点も問題もなく、娘は授業を楽しんでいるようです。勇気ある行動に拍手喝采、あっぱれです。たくましくなったなぁと感心しました。同時にいじめは些細なことから始まるのだと実感しました。娘は地方から入学し、知り合いのない中に放り込まれたのだから「自分から話しかけてコミュニケーションとるようにして、同じような子にもなるべく声かけするよ」といいます。人への気遣いや思いやる行動はウザイとか、ダサいとかいわれるのでしょうか。「勉強になったよ。ある意味いい経験だった」と娘。大人になってもいじめのある社会なのだから、今のうちに免疫力を養っておくのもいいことです。

 この件で思い出したことがあります。ブログ36で紹介したがんサバイバーの友人です。彼女は血液がん悪性リンパ腫と二つの難病を克服し、自身の闘病経験を活かして某大学医学系研究科博士課程で学んでいます。彼女は1年ほど前、ゼミの指導教員からアカデミックハラスメントを受け、思うように研究に打ち込めず、心身ともに疲弊していました。悩み抜いた末、指導教員を変更してもらうことを大学に相談、何度も何度も大学側と交渉し、ようやく自分のやりたいことができる研究室に移ることができました。今は子育てや家事をやりくりしながら、学会で発表するなど充実した日々を送っています。彼女のバイタリティーと目標を成し遂げようとする強い意志に喝采です。その生き方を尊敬し、いつも励まされてきました。

 先日、彼女のブログ「がんのママの育児」に胃がんが見つかったとありました。14年間再発せずに過ごしてきたのに。“早期発見でよかった”と書かれていましたが、どれほどの不安と戸惑い、「なぜ自分ばかり」というやるせなさで涙は尽きなかったことでしょう。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」。当事者でない私が簡単に口にできる言葉ではありません。彼女は今また病魔と闘う決意をし、自身を奮い立たせています。彼女の勇気、彼女を支える家族の強い絆を称賛し、ただ祈るばかりです。

   

    

       朝起きたら外は真っ白!タイヤ交換間に合わなかった(泣)

           

        主が抜けた後の布団に居座るチャコ(前)とモモ(後)