猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

           

 



NO.42    老々介護は近い              2023年11月7日

 本州では11月に夏日を記録するという異常気象ですが、こちらは紅葉がピークを過ぎ、着実に冬の到来を感じます。それでも北海道も例年より気温が高く、オール電化の電気代を少し節約できそうです。わが家は10月夫の誕生日を皮切りに、11月娘の誕生日、12月クリスマス、年の瀬からお正月へと突入、これに伴い年賀状やクリスマスケーキ、おせち料理の予約、タイヤ交換も加わって、11月は師走の喧騒の前哨戦です。腰痛に悩んでいた夫は先月末、整形外科にかかりMRI検査の結果、「腰部脊柱管狭窄症」と「椎間板ヘルニア」の合併と診断されました。病名が判明し、しばらくは服薬とリハビリで治療していくことになりました。還暦を過ぎ、身体にガタがくるのは避けられず、入院手術ではなく通院で済んだことにまずは一安心。これまで大きな病気をしたことがなかった夫は、毎食後の服薬習慣がもの珍しいようで、錠剤名を確認しながら「こいつ(薬剤名)は悪者みたいだな」と妙にウキウキの闘病生活です。

 娘が青森へ行き、生活スタイルが娘中心から夫婦2人になり、近場の温泉で日帰り入浴したり、紅葉見物に出かけたりと、気ままなドライブを楽しむ余裕がでてきました。先日、伊達市有珠・善光寺へ樹齢300年以上の銀杏木を見に行きました。黄金色に輝く葉が澄んだ青空に映え、サクサクと朽ちた葉を踏み歩くのも心地よいのです。キッチンカーなどの出店やイベントも行われ、境内は賑やかでした。波穏やかな有珠漁港を眺めてゆっくり散策し、道の駅(あぷたと伊達)に寄って新鮮な地元野菜や手作りの梅干しなどを買い、日帰り温泉も楽しんできました。新婚当初とまではいきませんが、ちょっとしたデート気分でした。

 10月末に24回目の結婚記念日がありました。が、腰痛に振り回された夫の頭からはすっかり抜け落ちていました。毎年ちゃんと覚えているかというと怪しくて、「本当はわかっていたから。プレゼントはクリスマスにまとめるね」としどろもどろに言い訳。忘れた頃にケーキ片手に帰宅して、親子で食べるのが常套手段でした。久々のデートで帳消しにしてあげようか。とはいえ腰痛の湿布を貼るため、なんの抵抗なくパンツを下げ、無防備に半ケツを突き出される日々に百年の恋も冷めるわけで、「老々介護は近い!」と戦々恐々としています。

 先月のハロウィンでは仮装した若者や外国人で都心は大盛況だったようですが、地方ではそれほどでもです。ハロウィンは元々古代ケルト人の収穫を祝うお祭りが起源らしいですが、なぜ黒猫が一緒に描かれるのかと思い調べてみました。ケルト人は、猫は未来を予知する力があると信じていて、黒猫は魔女のお供であり、魔女が黒猫を馬車に変えて人間界にやってくるという迷信もあったそうです。黒猫は幸運不吉の両方の象徴であり、「黒猫が前を横切ると縁起が悪い」「黒猫が住み着くと家に幸運が舞い込む」「結婚する時に黒猫が横切ると幸せになる」とか、国によって様々なジンクスがあるようです。わが家の黒猫「りん」は鍵しっぽなので「幸運をひっかけてくる」と、家族みんな信じて、やたらとりんの体をなでてご利益を願っています。じっと私の顔を見つめてくるりんの瞳にはわが家の未来が見えているのかしら?

        

        樹齢300年を超える善光寺(後ろ茅葺屋根)のイチョウ 

        

             

        どや顔のりん。ちょっと若い頃。今も目力は強っ!