猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

 

  № 25  わが家はシニア世帯           2023年5月18日            

 晴れた日にソファで午睡していたら「ドスン」という音で跳び起きました。吹き抜けの2階の手すりから、りん(黒猫10歳)がリビングに落ちてきたのです。たぶん手すりの上で寝落ちしてしまい、寝返りを打った瞬間だったのでしょう。床に4本足で着地し、「にゃおん」と一声鳴きました。大丈夫?と、足と胴体を触りましたが、本人は何事もなかったようにすたすたと歩きだしました。

 2年前の10月にはチャコ(三毛7歳)が落ちました。その時は床に着地した衝撃で足を引きずり、痛さで鳴き叫びました。夜だったのでかかりつけ獣医に連れて行けず、翌朝一番で病院に行きレントゲン検査をしてもらいました。幸い骨は折れておらず、痛み止め注射で済みました。大事に至らずほっとしましたが、獣医から「太り過ぎだから余計足に負担がかかるんだよ」と一言。活発に階段を上り下りし運動不足ではないと思うのですが、とかく食いしん坊で他2匹が残したご飯まで食べてしまうのです。標準体型のりんはご飯をいつも通り食べ、トイレもしていたので一件落着。本人も体をいたわったのか、落ちた失敗を恥じたのか、その日はずっと猫タワーのカップの中で安静にしていました。

 猫は8歳くらいからシニア世代といわれます。8歳は人間の年齢に換算すると48歳です。人間ならば元気はつらつ~の働き盛りなのに。猫は生後1年半で人間の20歳、その後は1年で4歳年をとるので、10歳のりんとモモ(キジトラ)は56歳。9歳から白髪が出はじめ、歯が抜けたりするそうです。真っ黒のりんの毛並みにチラホラと白髪が見え、足先はすっかりグレーになっています。昨年5月に歯が一本抜けました。口をくちゃくちゃして毛玉を吐くのかと思ったら出てきたのは奥歯でした。偶然にも今年5月の同じ日に1本抜けました(結婚を機につけ始めた日記に書いてありました)。

 そろそろかなと、シニア対応のご飯に替えたらまったく食べず、3匹からブーイングされました。結局いつものカリカリに戻し、食べやすいよう一回り小さな粒にすると食べっぷりが良くて安堵しました。2つ皿を並べて肉味と魚(マグロかカツオ)味の2種類のご飯をあげています。3匹とも肉味がお気に入りで、いつも先に空になります。ところが最近は魚味が先になくなるのです。まだまだ若いつもりでも体は正直。加齢と共に肉より魚を好むようになったかな。

 私自身がそうですが、50歳頃から脂っこい料理や肉料理などは胃もたれしやすく苦手で、焼き魚や煮魚、和食が好きです。育ち盛りの娘が家を離れてからは焼肉や天ぷら、とんかつなど脂っこい料理を作ることが減り、煮物や野菜サラダ、酢の物が夕食の定番になっています。私は大満足なのですが、夫には物足りないようで食前・食後にお菓子や菓子パンをよく食べます。20代の頃とさほど変わらない食事量らしく、それでいて太らない体質なのでうらやましい限りです。ですが私より確実にシニア世代なので脂肪分や塩分、糖分の摂り過ぎは要注意です。

 先日久々に体重計にのった夫が「ありゃ、2キロ増えた」と驚いていました。そりゃそうでしょうよ。夜寝る前にお菓子や菓子パンをかじっているんだもの。夫は「娘がいなくなったストレスだから」と言い訳しています。娘が受験生の時は夜中に小腹がすくので、お菓子や果物を常備していました。夫も一緒につまむので、常に二人の好きなものを補充してきました。あればつい手が出てしまうのだから、健康のために買い控えして食生活改善を図ろうと考えています。なにせ今のわが家はシニア世帯ですから。

 高齢で歯が抜けたのなら心配ないのですが、歯周病などの病気が原因だと腫れや出血、口臭がひどくなり、重症化するとご飯が食べられなくなってしまいます。子猫の時から歯磨き習慣をつけるとよいそうですが、猫は口の中を触られるのは大嫌い。そう簡単に「あーん」してくれません。今からでも歯垢を除去しようと試しに犬猫兼用の指サック型歯磨き布を買ってみました。ミルク味なので機嫌よく口を開けてくれるかもと期待しましたが、「なにするのよ!」と激しく抵抗され、抱きかかえていた腕にみみずばれの爪痕が残りました。おとなしく歯磨きさせてくれる猫がいるとは思えないのですが、売っているからにはいるんだよね。牙磨きしかできなかったけど、長生きしてもらうためには嫌われ役を買ってやるしかないかな。

           

          

      猫タワ―のカップから顔を出すりんとモモ 生後数週間でうちの子に

           

                足先が白くなったなったりん