猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

   № 29   夫婦喧嘩を猫は食う             2023年6月27日

    気づけば6月も終わり。2023年前半が過ぎてしまい、あっという間の半年でした。振り返れば、1月はその前月に一人暮らしの85歳の母が買い物帰りに自宅玄関前で転倒し、右腕を骨折。気丈にも診察時に「玉子割れないで、腕が壊れたのかい」と医者を笑わせましたが、即入院手術で年末年始を病院で過ごしました。コロナ禍で面会ができない中、洗濯ものを届けたり、必要な物を取りに行ったりで実家と病院を行き来しました。母がリハビリを頑張ったおかげで年明けに退院の目途が立ち、その際電動ベッドが必要とのことで寝室のサイズを確認しに行ったら、なんと台所と風呂場の水道管が凍結。床が水浸しになるような惨事には至りませんでしたが、修理代10万円の出費でした(入院する前に水落としをするよう言ったのですが、『何十年も住んで凍結したことなんてないよ』と聞く耳持たず)。

   退院後も通院や食料品の買い物、入浴介助など車で母を送迎する日々。ビール好きの母は約ひと月の入院(禁酒)生活から解放されたのを喜び、退院日に缶ビールで祝杯したつわものです。長年夕食は毎晩500ml缶と酒のつまみで済ませ、足腰は弱ってきたとはいえ頭も口も達者。食欲も旺盛なので一先ず安心しています。

 同時進行で娘の受験と引っ越し、大学の各種手続きをこなし、一息ついたのが5月。GWの数日間を帰省した娘とにぎやかに過ごし、母のリハビリが終わって通院の間隔もあき、なんとなく手持ち無沙汰になった6月でした。

 国民の祝日がない6月ですが、「父の日」と私の誕生日がささやかなイベントです。娘からの誕生日プレゼントはゆうパックで届きました。花模様のかわいらしい便箋、モスグリーンのアームカバー、ハンドクリーム、ドリップコーヒー(ネコ柄パッケージ)が入っていて、あれこれ私の好みを考え、店先で悩みながら選ぶ娘の姿が浮かんで胸が熱くなりました。夫には以前図書館で借りて読み感動した吉田修一著「国宝」を再読したくて、文庫本をリクエストしました。当日は夫と二人でショートケーキを食べ、お祝いしてもらいました。

 休日に夫婦で出掛けることもしばらくなかったので、先日久々に2年前に新築された市立図書館と科学館に行ってきました。互いに読みたい本を選び、科学館でプラネタリウムを見学するという何気ない一日でしたが、これからはその何気ない日々が積み重なっていくのだなと感じました。

 一方、毎日娘に向いていた目が夫に向くようになり、夫の言動が気になり始めました。些細なことに口をはさんでしまったり、だらだらやゴロゴロの生活にイラっとしたりで、つい非難めいた言葉に「あ、これはマズイ」と反省することもしばしばです。夫も時々感じているようで「家に二人だけなんだから上手くやっていこうよ」と、険悪な雰囲気になる前にかわしてくれます。思っていることを我慢せずに吐き出せる関係はとても貴重。けれども親しき中にも礼儀あり-で、相手の気持ちを慮って言わないでいることも大切。甘えるときは甘え、時に厳しく接することも必要。夫婦にはその微妙なバランスがその時々にあるのだろうと思います。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」とは、何でも食べる犬でさえ夫婦喧嘩は見向きもしない、些細でくだらないということ。結婚当初、初代猫のピーは口喧嘩の最中にすっと間に割って入り、「まぁまぁまぁ。なでてよ」とゴロンとお腹を見せていました。愛らしい仕草にふっと心が持っていかれて、さっきまでの怒りがバカらしくなり、お互い「もういいや」って気になりました。親子喧嘩の後も猫をきっかけに気まずくなった会話をつないでくれました。「何やってんのよ」って食べてくれます。離れていると喧嘩することも怒ることもなくなったね。ちゃんと栄養のある食事をしているかな、大学生活楽しんでいるかなとか、願うばかりです。娘よ、パパママは仲良くやってます(笑)。

            

          

          

             娘と夫からの誕生日プレゼント♪

      

          

         りん「つまんないことで喧嘩して人間は愚かね」

         チャコ「なんかエラそう~」