猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

   № 30   嗚呼青春!学校祭             2023年7月10日

 7月6~9日にかけて、北海道内の高校は学校祭真っ盛りでした。母校OBで作る会報誌の編集をしているので、1年ぶりに見学してきました。娘の母校でもあります。コロナ過で娘が1年生の時は中止、2年生は一日仮装発表のみ、昨年はフル三日間開催でしたが、保護者の見学はグラウンドでの仮装発表のみでした。今年は4年ぶりに一般公開され保護者をはじめ卒業生も来校し、高校生活最大のイベントは大いに賑わいました。3年間PTA広報委員をしていたので昨年は、保護者公開されなかったクラス展示やステージ発表、バザー、文化部の活動紹介などを写真撮影のため見学することができ(特権ですね)、娘と「あれ見た?」「すごかったよね」、先生方の余興も「〇〇先生ヤバかった(カッコいい)」などと、機関銃トークで盛り上がりました。「そういえばさ~〇〇君と〇〇ちゃん付き合っていた」なんて受験生にとって期間限定の恋バナもありました。

 裁縫の苦手な娘は仮装の衣装縫いに悪戦苦闘し、ミシン目はつってるし、スカート、袖丈はそろってないわで縫い終えたものの頭が入らなくて着られないと、絶望的な状態で学祭前日を迎える始末。結局私の出動となり、ほどいて縫い直し、あちこち補正して夜なべして完成させました(どこの親も同じらしいです)。曲に合わせてダンスも披露しますが、体育の成績が致命的な娘は振付が覚えられず、マンツーマンで特訓。本番当日、カメラ越しに見ている私までドキドキで「大丈夫。まわりと合っている。今のところノーミスだよ」と、感動していました。赤と黒の衣装から真っ白な衣装への早替えも決まり、数分間の演舞に安堵したのでした。

 それにしても今の学生はダンスが上手い!アイドル並みにキレッキレに踊る子もいて、見ていて惚れ惚れします。TikTokを参考にダンスを習っている子たちが振付を考え、動画をLINEで共有して自宅で練習していました。大量に必要な衣装の布もネット注文するそうです。自分の時代と比べ、当たり前ですがレベルの高さに驚きました。

 高3時に衣装担当だった私は裁縫の得意な友人と衣装をデザインし、安く生地が手に入る店を探して買いに行きました。頭に着ける花飾りや帽子、扇なんかも作りました(今は百均でそろう)。踊りは斬新な振付ではなく、当時流行っていた曲はYMOの「テクノポリス」や「ライディーン」でした(今の仮装で流れていた曲はどれも知らず、年を感じました)。衣装は女子が男子の分も作ったので彼氏ナシの子は好きな男子の衣装を作ろうと、恋のチャンスを期待したりしました。

 最終日はファイヤーストームがあり、焚火をしてフォークダンスをしました。肩を組んで円陣になり、応援歌も歌いました。夕闇に揺れる炎を眺め、感傷的に高校最後の学祭を終えたのを思い出します。その話をしたら娘から「ファイヤーストームって?フォークダンスってなに?」といわれるくらいですから、もはや時代遅れですよね。今はエンディングにお楽しみ抽選会があって、景品は文具から日用品、お菓子、ゲームやスマホ関連グッズなんかがあるようです。

 切羽詰まった夜中の衣装制作に猫たちは興味津々で、布やリボンの切れ端をくわえていきます。「こら~!」とすかさず回収し、散らばった糸くずを拾っている間にボタンを手でちょんちょんやって邪魔するばかりです。頼むから静かにしてと、なだめると完成した衣装に寝そべり毛だらけにするので娘に「やめてー」を怒られます。

 写真撮影用に犬猫用の衣装が売られていますが、首輪もしていないうちの子たちが大人しく着せられているはずはなく、絶対嫌がるだろうな。娘はアプリで加工した写真を「かわいいでしょう!」と家族LINEに送ってきます。クスッと笑ってこの程度の仮装で楽しんでいます。

         

       

          ダンスの上手さに惚れ惚れしちゃいます

       

         

         

           「なにしてんねん」って言われそう