猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.46     汚れなき悪戯と聖劇         2023年12月13日

 

 週末にクリスマスツリーを飾りました。飾りつけは夫と娘が担当の恒例行事ですが、今年は私が手伝いました。キラキラする玉やプレゼント箱などオーナメントを沢山つけたので、少々ゴテゴテです(笑)。出窓には猫ベッドが2つあり、ツリーの置き場もギリギリでした。シニア世代のりんやモモは無関心ですが、ちょい悪のチャコは気になるようでツリーやオーナメントをかじったり、引っかいたりしていて、今年も痛めつけられています。少し前なら夜中にツリーごとひっくり返されて大惨事になっていたので、この程度のいたずらは許容範囲です。

 夜、消灯して、さあ寝るかと布団に入ると、トイレの砂をザクザク掘る音、床にまき散らす音、ご飯を食べるカリカリ音、ゲボっと毛玉やご飯を吐く音(慌てて起きます)、トイレ後ダッシュで階段を駆け上る足音、突如「にゃおーん」と雄叫びが響き、そこへツリーをかじるカサカサ、シャリシャリ音が追加されました。暗闇に音だけ聞くとホラー映画のようです。誰が何をしているのか大体の予想はつきますが、さんざん騒いだ挙句、布団の上にダイブしてくるチャコには毎度驚かされます。“汚れなき悪戯”とはいえ、寝られへん!

 そう私が小さい頃、クリスマスイブに洋画「汚れなき悪戯」(スペイン。モノクロでした)がテレビで放映されました。幼いマルセリーノがイエス様にパンとワインを渡して会話するシーン、そしてラストに号泣したのを覚えています。主題歌「マルセリーノの唄」は日本でも大ヒットしたそうで、物悲しいメロディーが印象的でした。

 そこで思い出したのが、12月に行われていた娘の幼稚園の発表会です。内容までは覚えていませんが、年少はウサギ、年中はカッパの役でした。今はどうかわかりませんが、当時は保護者が我が子の衣装をすべて手作りしていました。出し物が決まると保護者が幼稚園に集まり、役ごとに衣装をデザイン、生地を買い出し、裁断して各自で仕上げます。なるべく簡単にできるようフェルトやフリース生地を使い、裁縫は得意な方ではありませんが、「かわいい!着てみたい」と娘の喜ぶ顔見たさに必死で作りました。

 カトリック系の幼稚園でしたので、クリスマスに合わせた発表会ではキリスト生誕劇(聖劇)がありました。衣装は園で代々使用しているもので、セリフもあり、年長さんには幼稚園最後の晴れ舞台です。中でも女の子の憧れはキリスト生誕を祝う「天使」の役でした。バレリーナのような白のサテンとシフォンのドレスに背中に羽をつけて踊ります。大天使と小天使があって、娘は小天使役になりました。髪の毛をお団子にまとめて天使の輪を付けます。ステージで緊張した面持ちで踊る娘を見守り、「女の子で良かったなぁ」と思いました。小学校の学習発表会で“熊の王さま”役もありましたが、何よりも天使役が一番可愛らしかったです(今が可愛くないわけではないですよ)。

 そういえば、私もカトリック系幼稚園でした。聖劇はありましたが天使の役はなく、女子はマリヤ様が主役だったような。私はベツレヘムの商人か町人で、頭に風呂敷を被ってその上に輪を載せた衣装だった記憶があります。ふとした瞬間に、古い記憶が次々と蘇るのは年をとった証拠なのでしょうね。やだやだ、また年取るよ。

       

       聖劇の小天使さん(真ん中が娘)可愛かったなぁこの頃。

       

        ツリーに悪戯するとプレゼントもらえないよ、チャコ!