猫ぐらし2 ねこったけ家族

愛猫3匹との日々を紹介します

NO.38   アイヌ古式舞踊を踊ってみた!       2023年9月27日

 娘が大学に戻って数日間、“お世話”からの解放感に浸っていましたが、どうにも手持ち無沙汰で時間を持て余し気味です。夫婦二人の生活になのに、つい食事を作りすぎたり、多めに食材を買ってしまったりで調子が狂っています。夕食後、夫とテレビを観ていても頭に入らず、消してしまうと静かすぎる夜です。どうやら娘もそうらしく、「食欲がないの。喪失感で食べたいと思わないの」とLINE電話でこぼしていました。夫も「パパも喪失感なんだよ」と共感していましたが、結婚当初から「食欲がない」という夫を見たことがありません。年齢を重ねても食欲旺盛。少々風邪気味で熱があったとしても食事を抜くことはなく、夕食があっさりした和食の際には就寝前に菓子パンやお菓子をつまむ人ですから。

 気分展開にと、地域のミニイベントに夫と出かけてきました。白老町アイヌ活動家wenpeファミリーの方々がアイヌ民族の楽器・ムックリ口琴)の演奏や伝統的な踊りを目の前で披露してくれました。哀愁あるムックリの音色が耳に心地よく、美しいアイヌ模様の衣装を眺め、時に力強く、時に優雅に舞う姿に魅了されました。ムックリは奏でるのが難しい楽器だと聞きますが、中学1年生の男の子が演奏してくれました。一人で演奏しているのに二重、三重奏のように音に深みがあります。鳥のさえずりや、風や波の唸りのようにも聞こえます。森の中や海、湖畔に佇んで自然と共鳴して体の中に入ってくる感じです。

 アイヌ古式舞踊は代々アイヌの人々が継承し、自然と共存するアイヌの信仰や生活に根差した歌と踊りで、国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコの世界無形遺産に登録されました。踊って楽しむだけでなく、祖先や神々(カムイ)に敬意や感謝の気持ちを表す舞踊です。でも私が参加したイベントでは身近で親しみやすく、最後は訪れた人たちと一緒にリムセ(輪踊り)を踊りました。膝と手拍子でリズムをとり、見よう見真似で参加できます。気分は高揚、楽しめました。wenpeファミリーの皆さん、ありがとうございました。ここ数年夫と二人で地域のイベントに出かける機会がなかったので、久々にデートした気分でした(笑)

 2020年7月、白老町に国立アイヌ民族博物館、民族共生象徴空間「ウポポイ」がオープンしました。アイヌ民族の文化、生活を知るたくさんの展示品があり、そのステージでアイヌ古式舞踊を観ることができます。私が小学校の頃、学校にアイヌ出身の子供が何人かいたと思いますが、よく覚えていません。今でこそ社会的マイノリティーへの理解は高まっていますが、昔からアイヌ民族に対する差別や偏見があったことは悲しい事実です。北海道民としてアイヌ民族を学べる「ウポポイ」を、いつか訪れたいと思っています。

 文化と食欲の秋だもの、少し足を伸ばして白老町マザーズプラス」のシュークリーやソフトクリームが食べたい。旬の食べたい物がたくさん頭に浮かんできます。娘ロスも食欲で解消です。ちなみに猫たちの食欲はあまり変わらなかったよう。3匹とも「銀のスプーン」が好きで、1キロ(約800~1000円)があっという間になくなります。10キロで約1万円ってことは米より高い!。人間の方が安いお米食べてます(嘆)。

 追伸 9月8日のブロブ36「がんに想う」で紹介した「アラフィフママの育児(育自)日記」は「がんのママの育児(育自)日記」に名称変されました。

      

 

イヨマンテリムセ(輪踊り)をみんなで踊りました。めっちゃ楽しめました♪ 

中学1年の男の子が披露してくれた「弓の舞」はしなやかで、力強くカッコいい!

           

        おなかいっぱいになったら輪になって寝よう